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2025/11/06 20:00

バックスライドのみならず、フックを刺す方向を前後ひっくり返してテキサスやジグトレーラーとしても使用可能なBOAR HOG(ボアーホッグ)。

バックスライドでの使用をメインに開発スタートしましたが、他のリグでもバックスライドに負けず劣らずな高水準をという欲張り仕様のため試作では手こずりました。

あっちを立てればこっちが立たず、こっちを立てればあっちが立たず。

そんなん無理じゃん…と半べそをかきながらもなんとか形に。

そんなこんなで色々やってみた結果、ボアーホッグのボディのサイドには謎の凸線があります。

もしお手元にお持ちでしたらぜひ見てみてください。

これはデザイン的なもの??

いいえ、この形にもちゃんと意味があります。

ボアーホッグには[上下をひっくり返して使えること]という要素も必要でした。

前後やら上下やら出てきてややこしいですが…汗。

カバーにガシガシ当てているとワームが裂けてきて、ボディに埋め込んだ針先が露出するようになります。

その時に上下対称の形状であれば上下をひっくり返して針を刺し直すことで新品同様に使えるというのがボアーホッグの良いところ。

ただこれには落とし穴があり、上下対称のボディだとバックスライドセッティングの時のルアーの回収巻きでワームが回転しやすく糸ヨレが激しいという問題がありました。

上下異なる形状であれば安定させることが容易とも言い換えることができます。

だがしかし、BOAR HOGに横たわる裏コンセプト「欲張り仕様」…。

上下対称形状を保ったままワームの回転を抑えるためにアレコレと試してみて出来上がったのがこのボディのサイドにある凸線形状。

ボートの船底にある「ビルジキール」にヒントを得ています。

ビルジキールはボートのロールを抑える効果があり、船体から飛び出たキールが抵抗となって揺れを抑えます。

ワームのボディにつけてみたところ、おお!ちゃんと効果が出てるやん!と即採用。

ボディについているパーツが多く水を受ける面が不安定なためワームの回転をゼロにすることはできませんでしたが、このキールが有ると無いとでは大違い。

ほんのちょこっとした凸形状だけど、意味のある形状なんです。

ボアーホッグ開発エピソードでした。