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2025/10/27 20:00

本日はリップが付いている全身が軟質素材のスイムベイトKUMOKIRI(クモキリ)のエピソードをひとつご紹介したいと思います。

クモキリのショートリップですが、開発段階では表層で引き波を立てるウェイキングという使い方はそこまで重視していませんでした。

いざルアーが出来上がってから表層を引き波を立てつつ水面をヌメヌメと泳がせてみたらこれがとっても魚の反応がいい。

あれ⁈これって…思いかえせば10年以上も前の話。

アメリカでウェイクベイトが流行ってた時期がありました。

旧モデルのロングAを潜らせないスピードで巻いて表層を引き波を立ててという具合の釣りです。

日本ではすでにプロップやブレードとリップがついたウェイクベイトが流行った後の話だったので、それよりもおとなしいペラの無いロングAがいいってどういうこと?と対して気にもとめませんでしたが…。

ロングA自体はラトルは入っていたような気がしますが、水面を引き波を立てて巻いても大したうるささは感じません。

ウェイクベイト=ガチャガチャ系ってイメージがすでに定着した後ではロングAはあまりに物足りなさすぎて…

そして、クモキリの方はというと柔らかいボディ素材が故にジョイントのカチカチ音もラトル音も無いわけで。

でも多連結の柔らかいジョイントだからヌメヌメ感はすごいし、うるさくない表層引き波系ってなんか魚が湧いてくるんです。

アメリカのウェイクベイトが流行ったのってこういうことだったのか??と独自解釈。

TYPE:S/S-Mのショートリップタイプのクモキリを表層で使いやすくするチューニングをご紹介。

クモキリを表層で引き波をたてて使う時にはこのチューニングを施すとより扱いやすくなります。

どこをチューニングしたか分かりますか?

チューニング前のクモキリと並べてみると一目瞭然。

正解はトレブルフックのサイズダウンです。

元は#2のフックがついていたところを、#4にサイズダウンしています。

フックを軽くして浮力を上げたという訳です。

フックをサイズダウンするとノリが悪くならない?と心配になるかもしれませんが…

ショートリップのクモキリに関しては、ノリが悪くなったように感じたことは一度もありません。

なぜならボディの下半身は薄く作られているから。

ボディ幅よりも大きく飛び出した後ろフックの針先はフックサイズを小さくしてもフッキング率にはさほど影響しません。

加えて、ボディの下半身は柔らかくしなりバスの口に吸い込まれた時にぐにゃりと曲がって折り畳まれ口の中に収まります。

ビッグベイトでノリが悪い原因の一つとしてボディが硬いため、横ぐわえになった時に口の入り口でルアーが止まり弾いてしまうこと。

ワームと同じく口の中に折り畳まれるよう収まるクモキリならフックを小さくしてもフッキングには影響がないということです。

もう一ついえばサイズダウンすればフックが目立ちにくくなるというのもあります。

ノリの良さ重視でフックサイズを大きくする人は沢山いますが、見切られにくさ重視でフックサイズを下げる人はほとんどいません。

ビッグベイトは意外と繊細な釣り。

魚はフックをしっかり見ているとも言いますし、賢い魚にこそフックサイズを下げるチューンというのは積極的に試していきたいところ。

今回はウェイクベイトとしての扱いやすさを上げるためにフックをサイズダウンするという提案でしたが、中層を巻くなど普通の使い方でもフックサイズダウンしたクモキリを使ってみてください。

フックが軽くなった分、お腹のアイに吊るすウェイトを重くすれば下のレンジを巻いたりドッグウォークさせるなど今まで通りの使い方に戻せます。

クモキリのフックチューンぜひお試しください。

※水面の釣りは視認性の良いカラーを選ぶのも大事。
#07 シェルピンクは水中から見上げるとうっすら透ける白系膨張色、アングラー側の視点からはルアーがどこにあるのかぱっと見で見つけやいカラーでおすすめです。