2024/08/20 20:00
夏だけに、怪談…ではなく実話のウェーティングにまつわるリアルに危険な話。
琵琶湖は全国でもっともウェーティングが普及しているフィールドです。
特に夏の北湖の河口周りはベイトが集まりやすく、デカバス率が高いことで人気。
ウェーダーを履いていないと足元が遠浅でポイントに届かない場所も多いです。
いつぞやの北湖の河口での話。
雨後で増水して濁りと流れが強く、河口から沖に向かって濁った流れの筋が真っ直ぐに伸び、釣りをするにはこれ以上ないベストな状況でした。
川からの流心を挟んで反対側にウェーティングのアングラーが1人。
とてもいい状況だけど他に釣り人はおらず、ポイントはほぼ独占状態。
後からもう1人ウェーダーを履いたアングラーがやってきて、反対側のアングラーとの中間にエントリー。
ザブザブと歩いていたと思ったら、突然ズボッと全身が水中に落ち込み、あれよあれよという間に速い流れで沖に流されはじめました。
これはあかん!死ぬやつや!と周りを見渡してもロープの1本もあるわけもなし。
ほんの少しの間に10m、20m、30mと遠ざかる一方。
流心反対側にいたアングラーとワタワタと慌てふためき、最悪ルアーを投げるしかないのか…と思ったのですが、幸い頭はしっかり水の上に出ていてなんとか泳ごうとしてらっしゃる。
ウェーダー脱いで!川に向かって泳がず流心を避けて横に泳いで!と声を掛け、なんとか無事岸まで辿り着くことができました。
本当に無事で良かった。
見えないブレイクが一番怖い
雨後で濁っていて水底がまったく見えず、そして急深なブレイクに向かって歩いてしまったわけです。
川の河口は砂が堆積さていて広い範囲で浅くなっていますが、急角度でドン深になり水深10mまでどんどん落ちていくところもあります。
水がクリアな日であればこれ以上先に行くと危ない箇所が目視できるのですが、雨後の濁りの日と夜のウェーティングはすり足でじわじわと探って歩いていくしかないわけで。
そして川の河口や砂浜のブレイクは砂で構成されており、片足がブレイクかかっただけでも足周りの砂が沈み込み踏ん張りが効かずズルズルと足を取られて滑っていきます。
これは琵琶湖の毎年のように報道されている湖水浴の溺死事件の原因の一つにもなっているはず。
初見のポイント、この夏初めてウェーティングをされる方、十分に気をつけてください。