2024/02/20 20:00
どうも、ミズムシです。
足が水虫ではなく…
甲殻類のミズムシです。
よくヨコエビと間違えられるのですが、見分け方は簡単。
ヨコエビは名前の通り横向きのままヘコヘコと泳ぎます。
こちらがヨコエビ↓
常に腰を曲げたような形のヨコエビに対し、ミズムシはフナムシのように底を歩くので背筋は伸ばした状態。
こちらがミズムシ↓
ミズムシもヨコエビも水底の落ち葉や藻の中で暮らし藻類や動植物の死骸、排泄物などの有機物を食べて生きています。
どちらも小魚の餌になっていて、生態系のピラミッドの底辺部分を支える重要な生物。
こういった小さな甲殻類は小魚だけでなく肉食性のヤゴやゲンゴロウなどの餌にもなっています。
以前はルアーに引っ掛かかってきた藻の中を探れば簡単に見つけることができたけど、数年前から激減してかなりのレア生物になってしまいました。
激減したのは数年前の台風の影響だとか、農薬だとか諸説ありますが今のところ原因は不明。
コアユが減った、モロコが増えたとか、人間が利用する生物については注目されニュースにもなるのですが、こういった目につきにくい直接人間が利用しない生物はなかなか気にかけられることが少ないのが現状。
生態系ピラミッドの底辺が居なくなると、ピラミッド自体も崩壊してしまいます。
もし自分のよく行く釣り場でこういった小さな気づきがあるのなら、SNSなどでどんどん発信していっていただければと思います。
釣り人しか知らない水辺の変化があるはず。
たった一人の小さなつぶやきでも、少しづつその数が集まれば今の日本の水辺の現状が世間の知るところになるかもしれません。