2024/02/14 20:00
我々KAESUには社外にチャターベイトの先生がいます。
チャター先生は一日のほとんどの時間をチャターベイトを投げ続ける人。
使い方も特殊で、一旦ボトムに落としてゆっくりと巻く使い方が主体。
チャター先生は普通のサラリーマンです。
毎日釣りに行けるような環境では無く、それでいて必ず圧倒的な釣果を持って帰ってくる。
チャター先生曰く、週一、月一でしか釣りに行けない週末アングラーがパッと釣り場に出て、ワームを使った時間のかかる釣りで魚の濃いピンスポットを探していくのは時間的にも難しいと。
ごもっとも。
キャスト数を稼いで広く釣る方が魚に出会う数が増え、結果的に釣果が伴うと。
そこにはすれ違った魚に高確率でバイトさせられる力のあるルアーであることもキーポイントになっているはずです。
効率よく広い範囲を巻いて探れる巻物の要素と、フィネスなワームの釣りのように問答無用にバイトさせるルアー。
どうやらチャターベイトのスローロールにはその力があるようだと。
よし、ゆっくり巻いてエサ並みに釣れる最高のチャターベイトを作ろう!となったのが7〜8年前。
リアクション要素はいらない。エサになる要素を盛り込んだ開発へ。
ブレードの振動を感じる程度にゆっくり巻くという使い方からまず考えたのが、チャターベイトのリアクション要素の排除。
【音】いらない。
【強すぎる振動】いらない。
【フラッシング】いらない。
これら3つの要素を消すことが出来る方法はなんだろうと、行き着いた結果が…
ブレードが柔らかいと言うこと。
こうしてソフトブレードチャターベイトのコンセプトが決まりました。
ブレードの振動は最低限の強さがあれば十分。
ワームをしっかりアクションさせること、手元に振動が伝わることでウィードやゴミ絡みの感知、強すぎず弱すぎずルアーの存在感はしっかり感じられる程度の振動。
試作してみてびっくり。
よく釣れるし魚のアベレージは大きく、ブレードが柔らかいことでフッキングを妨げないという予想外に嬉しいメリットまで生まれました。
次回、トランキルのソフトブレードがもたらす高確率フッキングのメカニズム。