2023/09/06 20:00
前回は作業効率が劇的にアップするリューター本体の話でした。
今回は、リューターを買うならセットで絶対に用意する必要のあるもの、先端ビットについて
ビットにも種類がいくつかあり、切削に用いるもの、研磨が得意なもの、その形状や素材は様々。
どれが必要なのかは、何を作るかで変わります。
ルアーを作る場合、とりあえず用意したいビットが「超硬ビット」と「ダイヤモンドビット」です。
超硬ビットについて
ルアー作りにおいて、一番使うビットです。
ビットの先端が見た通りかなりゴリゴリとした形をしており、切削力の高いビット。
ルアーのウェイトホールやリップ溝を彫ったり、リップの形状を削り出すなど、ほとんどの作業はこの超硬ビットを使用。
先端の形が尖ったドリル状のもの、フラットな先端で円柱、先端が丸めてある円柱など様々な形があります。
超硬ビットの値段はピンキリで、10本セットで3000円程度で買えるものから、1本が1000〜2000円するような高級なものも。
形状、太さ、いろいろな種類があった方ができることが多いので、とりあえずセットになってるコスパの良いものでいいと思います。
ダイヤモンドビットについて
細かいダイヤモンドの粒がくっつけてあるビットです。
刃ではなく、砥石なので超硬に比べると削れる量は少なめ。
こちらの用途は金属パーツを作るのに使います。
プロップベイトのペラや、トランキルのソフトブレードにインサートしてある金属プレートの試作品はこのダイヤモンドビットで削っています。
ステンレスのような硬い素材はこのダイヤモンドビットがよく削れますが、例えばウッドなどの柔らかい素材や、プラスチックのような溶ける素材を削ろうと思うと、砥石の細かさが災いしてすぐに目詰まりしてしまう。
削るものによってビットの使い分けは必須です。
こちらも値段はやはりピンキリですが、セットになってるお安いやつでそこそこ頑張ってくれるはず。
あとはこのような円盤状になった切断砥石があると便利。
ニッパーで切るのが難しい太い金属棒を切断するのに重宝します。
ある程度のものを揃えようと思うと、リューター本体+先端ビットでそこそこの投資金額になりますね。
ハンドメイドルアーを作るほどではないけれど、ルアーの修理やチューンはやります!という方なら持っておいて損は無し。
ハイエンドクラスのリール一台分のお金を頑張って捻出すれば、快適なルアーいじりライフが待っています。