2023/09/05 20:00
ルアーを作るのに必要なツールは数あれど、これがないと話にならないレベルで必需品です。
その名も「リューター」。
これが無いと仕事になりません。
いや、無くてもルアー作れるのは作れるんですよ。
そんなの無くても作ってますが何か?という方は沢山いらっしゃる。
そういう方にこそ、ぜひ使って欲しいのです。
できることがグーンと広がります
ルアーの穴あけ、リップの溝掘り、切断、切削。
極論、カッターナイフや彫刻刀、ドリル、ノコギリなんかがあれば全て事足りますが、リューターがあればルアーに必要なほとんどの作業を1台でこなすことができます。
リップの溝掘りはリューター無しだと、むしろ難易度が高い工程。
どんな作業も加工機械がなくても時間さえかければ出来ますが、リューターがあれば綺麗に一瞬で作業を終わらせることができる。
また手だけで加工することが困難なものでも、リューターがあれば複雑かつ精密な加工をすることができます。
ルアーの改造や修理においても、リューターがあればできることがかなり広がるので1台用意しておくのがおすすめ。
と言われても、どうやって選べば良いのか問題。
ルアー制作に必要なリューターの選び方
さてリューターを買おう!と思って調べてびっくりするのが値段。
ピンキリで上は10万円超えるもの、下は2千円程度、なんなら100均でも売っている。
がしかし、あまり安いものはルアー制作には全く使えません。
できれば2〜3万円、もしくはそれ以上のものを選びたいところ。
選ぶポイント①【トルク】
ルアー制作にはトルクの強いものを選びます。
リューターを多用する時といえば、例えばウェイトホール作り。
丸い穴をあけるだけならドリルでいいけれど、なるべく低重心にするために長方形の平べったい固定ウェイトを入れたくなった場合。
硬めのウッドに四角い穴をあけるには、ある程度パワーのあるリューターでないといけません。
硬いウッドは削りにくいし、トルクがないとすぐに止まってしまい全く削れません。
選ぶポイント②【AC電源の有無】
充電式や電池式のものもありますが、ボディにバッテリーが内蔵されているものはバッテリーの分が重かったり、電池式はトルクが弱いものがほとんど。
電源コードがついたものを選んでおくのが間違いなし。
選ぶポイント③【ボディサイズ】
リューターはこのペンタイプのものがほとんどですが、中にはラムネの瓶より太くてゴツいものもあります。
あまり大きいものは重たくて持ちにくく、細かい作業に向いていません。
なるべく持ちやすそうなサイズ感のものを選ぶ必要あり。
また、ペンタイプでボディが小さくても、ペンツールから直接AC電源コードが生えているようなものはパワーが足りないものが多いように思います。
小さなボディで電池式だったり、ペンツールに電源コードが生えているものはガラスのコップに彫刻するようなパワーが必要ない用途のものだと思った方が良いです。
箱型の筐体とペンツールに別れているものを選べば無難かと思います。
選ぶポイント④【回転数の調整機能】
低速から高速まで回転数を調整できる機能があると便利です。
高速回転させると刃が跳ねて危ないので、実際には低速から中速程度までしか使いません。
したがって回転速度の上限のスペックは気にしなくてもよし。
ルアーの目を彫る時などは限界まで低速にすることもあります。
失敗したくないところなので、削りすぎないように少しずつゆっくり削って目のサイズを微調整しつつ真円に。
上記4つの要素が備わっているリューターであればルアー制作に十分使えます。
回転数を調整できる機能に加えてトルクが調整できる機能もついていると、低速でのパワー不足が解消され切削が快適になります。
けれども機能が増えれば値段も上がっていきますので、それは予算との相談。
ネットで調べるとかなりお安いものも沢山あるのですが、安いのは安いなりの機能といった感じ。
10万円超えるものが必要とは思いませんが、ルアー制作に必要な機能やパワーを備えたものは2〜3万円台くらいからかな?と思います。
あとはリューター本体だけでなく、必ず必要な先端ビット(刃)の話。
次回につづきます。