2022/09/22 20:00
ここ数年、自分の中で使用頻度がグイグイと上がってきたストレートフック。
カバー撃ちのフックとしては支持されているものの、他の用途で使用されることはほとんどないのではないか?
それが個人的に使用頻度が高くなった理由として、ラインをボトムまで沈めて小さなジャークと長めのポーズで誘う高比重系ノーシンカーの釣りが世間で流行ったことに起因しています。
能書きは良いからどんな状況下で、メリットは?などなどを早速。
イサナ4.8×ストレートフック
イサナ4.8inchも高比重に準ずるくらいしっかり塩が入っています。
これにネイルシンカー0.9〜1.8gをお腹に追加して、トントンとボトムを叩いてポーズするとすごくよく釣れると教えてもらってから、釣果は大幅に伸びました。
この釣りを色々な場所で試したところ、バイトはあるけどキャッチ率が極端に落ちる場所というのも出てきました。
ボトムには無数の隠れエビモの株があって、湖流も効いている場所。
長めのポーズを取ると水中ではラインが流されてエビモに引っかかり大きくU字を描いていたり、S字になっていたり。
なるべく水中でラインが真っ直ぐになるように投げる方向を工夫するのですが、ポジション上どうしてもこっちからじゃないと…という場所もある。
バスのバイトが人間と真逆方向に走ってくれればいいのですが、真横に走るわ手前に走るわ、その途中にさらにエビモの株を引っ掛けて走っていくわけです。
それでもラインが走るからバイトはしっかりわかる。
エビモをまたいでU字になったラインをグリグリ巻き取って、もう巻けないくらいラインテンションをかけてからアワセてるのですが、これがなかなかのらない。
エビモの株をまたいでいるだけに、U字になったラインの軌道はエビモに引っかかってピンと張り、アワセた瞬間にL字やV字になるだけなのです。
もう巻けないとこまで巻いたつもりでアワセても、エビモがズルッと動いてフッキングが決まらなかったり、フックの刺さりが甘くすぐにバレたり。
なんとかならんか?と思いストレートフックを試したところこれが大正解。
ロップホッグ×ストレートフック
ロップホッグは主にフリーリグ、リーダーレスダウンショット、ショートリーダーダウンショットの3つを使い分けています。
そこに魚が確実にいると分かっているような場所で、じっくり魚にアプローチしたい時に使うのがショートリーダーダウンショット。
ショートリーダーダウンショットはリーダーの長さとシンカーの重さのバランスによってはノリが悪い場合があるのですが、ストレートフックならそのデメリットを感じないほどにノリが良くなります。
使い方は4〜5回チョンチョンと揺すったら7秒ラインを緩めてステイ。
ラインはボトムにベタッとつけてボトムと同化させる。
高比重ワームのノーシンカージャークと同様に、バイトがあったらとにかく巻けなくなるまでリールを巻いてラインスラックをとってからフッキングする釣り。
ゆえにストレートフックの利点が生きてきます。
感じたメリットを。
① 初期がかりの良さ。
オフセットフックに比べて針先が立ちやすく、口の中のどこかに針先が触れれば刺さる。
フッキングがバチコーンと決まらなくてもラインテンションをどんどんかけていけばズブズブと針先が食い込んでいきます。
②フッキングでのワームの針先の出やすさ。
オフセットフックだと中途半端なアワセになった時、フックの先端すら露出していなくてすっぽ抜けることがある。
ストレートフックは弱い力でもワームが確実にズレて針先を露出してくれる。
この様なシチュエーション下では、ストレートフックに変えてからはフッキングミスで取れなかった魚がかなり減ったように感じます。
おっと、もう一つ気をつけているコトが。
ワームにフックセットする時は針先は出さずにワームの中にとどめておくこと。
オフセットフックのように一度針先を出してふたたび針先を埋め込んでという刺し方はしません。
なんかノリが悪いかも?と思う釣りがあったら、ぜひ一度ストレートフックを試してみてください。