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2021/10/20 20:00

水温がどんどん下がる秋。

そうなってくると途端にスローロールという言葉がもてはやされるようになります。

スローロールといえばスピナーベイトの王道テク。

ワームに食い渋る低水温でも、不思議と魚を引き寄せるパワーのある釣りです。

スローロールをする上で大事なことは、スローなスピード域でのレンジキープ力。

スローに巻くほどにロッドに伝わる振動は弱々しく、使用するスピナーベイトによってはほとんどノー感じなものも存在します。

ノー感じのものほど、今自分がどのレンジを巻いているのかわかりにくい。

ボトムを引きずりすぎてもダメ。

浮き上がりすぎてもダメ。

ロッドティップに伝わる情報を頼りに微妙なスピード調整を上手くできる人ならいいですが、意外とみんながみんな簡単にできる釣りでもなく、同じように巻いていても人によって釣果に差が出やすい釣りでもあります。

トランキルが「スローロール」を簡単にする

スローロールにおいて重要なレンジキープ。

ボトムを引きずってしまっている場合、ルアーにはゴミやウィードがまとわりつく。

スピナーベイトはもともとノー感じに近いルアーだけに、多少ウィードが絡んでも分かりにくいのが難点。

その点、ブレードにゴミやウィードを拾うと振動が消えるのがトランキル。

ウィードを拾ったと感じたら軽くシャクって外し、少し巻きスピードを上げてやることでボトムより少し上をキープして巻き続けることができます。

ルアーが浮き上がりすぎかどうかを確認するには、時々クラッチを切って何秒フォールするか確認してやると良いです。

カチッとクラッチを切ってもラインが出ていかず、すぐにボトムに着底するくらいならボトムからすぐ上を上手く引けている証拠。

トランキル自体が元々浮き上がりが極端に少ないルアーなので、よほど速く巻かない限りはそこまで心配する必要ありません。

高い食わせ能力も魅力のひとつ

弱々しい生物的波動を出すトランキル。

金属音やフラッシングを出さないということも違和感を持たれにくい一つの要因。

金属ブレードのチャターベイトを同じようにスローロールしてなかなかバイトが出なくても、トランキルを通すと速攻でバイトが出ます。

強すぎず弱すぎない柔らかいブレードから出る振動はとにかくバイトが多い。

チャターベイトというよりもスイムジグやミドストに近い感覚。

「フラッシングのスピナーベイト」、「柔らかい振動のトランキル」という感じで状況に合わせてスローロールを使い分けてみると面白いかもしれません。